主な医療機器
血管造影システム Trinias C12
平成27年5月より、血管造影室に島津製作所製の最新血管造影システム「Trinias C12」を導入しました。心臓や四肢の血管の病気に対して、カテーテルを用いて行う造影検査と治療、透析患者様の内シャント狭窄や閉塞に対するバルーン血管拡張術などに使用する装置です。
従来の造影システムと比べて画質が優れ、操作性の向上により検査時間が短縮し、患者さまに対する放射線被曝量はさらに軽減しています。
循環器用超音波診断装置 Vivid E9
胸に超音波を当てることにより、心臓の中が見え、心臓の構造や動き、血液の流れの状態など詳しい心臓の働き具合が分かります。検査は簡単で、痛みが無く30分程度で終わり、多くの情報が得られます。この機器では最高レベルの鮮明な画質が得られ、心筋内の血流も描出でき、心臓の収縮している状態が定量的に評価できます。 また、腹部や全身臓器の診断もできます。
内視鏡ビデオスコープシステム
当院では、2019年10月から内視鏡設備を一新し、従来のオリンパス社製260シリーズから「EVIS LUCERA ELITE」290シリーズへと更新いたしました。この機器は、従来のハイビジョン画質より高精細な画像を実現するとともに、がんなどの微細病変の早期発見をより確実なものとするための狭帯域光観察(NBI)も進化して対象臓器の奥まで明るく映し出すことで、観察性能が一段と向上しています。
また、上部消化管(経口・経鼻)、大腸の各スコープも従来に比べて細くなり、スムーズな挿入・操作が可能、検査・治療時の患者様への負担がより軽減されています。
80列マルチスライスCT Aquilion Prime SP
当院では、高性能の80列マルチスライスCTスキャナ(キヤノンメディカルシステムズ社製)を設置しております。この検査では、患者様が寝台に横になるだけで苦痛もなく頭部から胸部・腹部の断層像(輪切り)が鮮明に撮れます。検査はとても簡単で短時間ながら広範囲の撮影が行え、頭部外傷・脳出血・脳梗塞等の頭部疾患から胸部疾患および腹部臓器(肝・胆・膵・腎・膀胱・その他)疾患にいたるまで、全身の診断が可能です。
外科用X線装置
処置中(処置後)に患者様に移動して頂くことなく、手術室でのX線撮影をすることができます。 低線量モードにより、患者様に対して被曝を低減するような設計になっています。マンモグラフィ
乳房専用レントゲン撮影です。触ってもわからないような小さな乳がんやしこりを作らない乳がんを見つけることができます。マンモグラフィ検診によって乳がんが早期発見できます。
血管内焼灼用高周波(ラジオ波)治療機器
平成26年6月より、下肢静脈瘤に対するラジオ波を用いた血管内焼灼術が保険適応となりました。当院では、平成27年5月よりこの新しい技術を東播・明石地区においていち早く導入いたしました。
手術方法は、皮膚に開けた小さな開口部から静脈に細い管(カテーテル)を入れて、内側から静脈を焼いて閉塞させてしまう治療法です。レーザー治療と比べ、静脈の閉塞成功率が高く、術後の痛みや炎症、内出血などが少ないとされています。
運動負荷検査
心電図を付けたまま、自転車(エルゴメータ)をこぎます。時間が経つにつれて、だんだんと自転車のペダルが重くなり、運動の強さが増していきます。運動中の心電図や血圧の変化が記録され、異常が見られると狭心症であるかどうかが診断されます。心臓のモニターを厳重にしながら、専門の医師と臨床検査技師が常に立ち会って行いますので、安全に検査を行うことができます。
ABI装置
下肢の閉塞性動脈硬化症の早期発見、診断に用います。わずか5分で服を着たままで、足の血管の動脈硬化の有無が分かります。特に歩行すると足の痛み、冷感、しびれ感のある方や高血圧、肥満、糖尿病、喫煙といった動脈硬化の危険因子を持つ方にはこの検査をおすすめします。